北川村フィールドワーク最終回を終えて

2012年10月21日 16:46

 

ついに北川村のフィールドワークが終わってしまいました…。

今まで知らなかった北川村の魅力や課題などに触れ、たくさんの経験と出会いをさせていただき、自分が一回り成長できたように思います。

このフィールドワークでは北川村観光協会の松本さんをはじめ、たくさんの方にお世話になりました。

本当にありがとうございました。

 

最終日にはこれまでの活動を通してのまとめ、観光プランなどについて発表させていただきました。

片倉さん・十川さんと一緒にまとめた私たちのプランはずばり、

 

 「大人の修学旅行、しませんか。」

 

 

深夜の3回生部屋で「そうだ、山奥へ行こう。」や「そうだ、自然にかえろう。」などというどこかで聞いたようなキャッチフレーズが浮かぶ中、一番盛り上がったフレーズでした。

松本さんから「魅力的な施設があってもそれを繋ぐものがない」という課題をお聞きしていたので、「モネの庭」「中岡慎太郎館・生家」「森林鉄道」「ゆずの宿」を繋ぐためのキーワードとして『修学旅行』はどうかと思ったのです。

かくいう私も北川村といえば「モネの庭」一択でした。

観光に来るならモネの庭だけを楽しんでさあ帰ろう、というプランしか浮かびません。

「北川村モネの庭」として売り出していることで、良くも悪くも「北川村=モネの庭」というイメージが定着しすぎているのでしょう。

ここで、「北川村といえばモネの庭」で終わるのではなく、中岡慎太郎や森林鉄道などにも目を向けてもらうにはどうすればいいのか。

そこで浮かんだのが「修学旅行」というキーワードでした。

 

どの施設もどちらかというと大人向けの要素を含んでいます。

しかしそれと同時に「学び」の要素があると感じていました。

「モネの庭」では芸術や自然に触れ、また外国の雰囲気を感じることができます。

「中岡慎太郎館・生家」では歴史を感じ、幕末に活躍した慎太郎の原点に触れることができます。

「森林鉄道」では自然と人間が共生してきた過去に思いを馳せ、昭和の時代にタイムスリップすることができます。

…なんだか修学旅行を彷彿とさせるラインナップですよね。

そういえば修学旅行の定番、京都や奈良などは大人になってから良さが解ります。

小学生の時分では「わー大仏大きい」「人多い」くらいしか感じられませんが、年を取るにつれ古都の良さが理解できるようになり楽しみが増えていくものではないでしょうか。

大人になってから、「ああもう一度あの時修学旅行で行ったあの場所に行きたい」と思う人は少なくないでしょう。

年を取ったからこそ、幼い頃には感じられなかった目線で楽しむ修学旅行。

「大人の修学旅行、しませんか。」

いかがでしょうか。

 

フィールドワークは今回で終了しましたが、これからも協力できることがあれば積極的に関わっていきたいと考えています。

まだまだ課題は山積みですが、もっと広く北川村の魅力を知ってもらうために微力ながらもお手伝いできれば幸いです。

これが地方大学の良さ、そして在り方ではないでしょうか。

最後に、今回のフィールドワークでは本当にたくさんの方のあたたかいお心に助けられました。

本当にありがとうございました。

 

 

3回生 野口